top of page

エドガー・アラン・ポーの子孫とアッシャー家と怪事件「血まみれのドレス」

  • 執筆者の写真: 昭川和子
    昭川和子
  • 2024年8月12日
  • 読了時間: 4分



ree

「ホラー小説の父」とも呼ばれる実在したアメリカのアバンギャルド作家【エドガー・アラン・ポー】と、彼が小説の中で「隠していた秘密のアッコちゃん」を取り上げてしまった為にお家が崩壊してしまったという【アッシャー家】の因縁が双方の子孫を通して現代にヤングによみがえる。


この作品はエドガー・アラン・ポーの※「アッシャー家の崩壊」という短編小説が背景にある様で、「この作品を知っていることが前提」で作られているフシのある 非常にアッパラパ~且つイカレポンチなB級映画となっています。 なのでそもそもこの「ポー」という人の作品を知らなかったり、「江戸川乱歩の中の人」位の認識(おおむね違います。)しかない人にはややワケワカメに感じてしまう箇所が多い様です。 製作のアメリカでは地元なので多くの人が概要くらいは該当小説について知っているのかも知れませんが日本ではそうは行かないので「まいっちんぐマチコ先生」ですね。(アメリカの人に「桃太郎」を知っているか?というとヒジョーのキビシーのと同じですかね?)


上のサンプル動画はこの映画の序章を映したもので、「アッシャー家の崩壊」に登場する【ロデリック】の息子が、エドガー・アラン・ポーの従姉妹の「エミリー」を殺害していた映像となっている模様です。


ロデリックジュニアはエミリーに対して「お前が作品に興味本位に【父が実の妹と宜しくやってる】とか色々書いたりしたせいで、由緒あるアッシャー家が崩壊してしまったんザマス!」みたいなことをポーに言い放つことから、この殺人もその復讐の一環ということなのでしょう。(※「こんなん出ましたけどぉ~!」みたいに取り出したエミリーの心臓を落とすシーンはホラーな感じですね。)


ree

ree

物語はエドガー・アラン・ポーの子孫で小説家の【イーサン・ポー】が、※ヘッジロウ家の子孫である【アン】と出会ってゾッコンラブになってしまう所から始まるのですが、展開が「実は○○で・・」ということが多いミステリー調のドラマとなっている模様であります。というかそれが多すぎてグチャグチャに絡まっている感じのヘビィなストオリイのやうです。


※ヘッジロウ家:冒頭で殺された「エミリー」の嫁ぎ先の家。 (エミリー・ヘッジロウとアン・ヘッジロウは主演で看板女優の「キャサリン・ハイグル」が一人二役で演じている様で、まさに「怪人二面相」ですね。 ナウいね~!)



ree

ree

でもこういうネタバレ禁止多めのこねくりミステリーって、作品としては空回りでも製作陣は「名作にしたい」と話づくりにメチャンコシャカリキに向き合っていたりするので、たとえ正直つまらなくても悪い感じはしませんよね。




【アッシャー家の崩壊】の「ホップ・ステップ・ジャンプ」なあらすじ


↓↓


少年時代の旧友である「ロデリック・アッシャー」から手紙で呼ばれた私は、彼の屋敷へと足を運んだ。


久しぶりに再会したロデリックはまるで死人の様に生気を失い、全く昔とは様子が違うので私は驚いたのだが、どうもこれは「※アッシャー家特有の神経疾患」の影響を受けてしまったものらしく、この疾患に一度かかると奇妙な感覚に襲われたり、五感が過剰に敏感になってそれがどうしようもない苦痛を感じさせるのだとか。


(※このロデリックの症状は【最愛の双子の妹】である「マデライン」が死の迫る重病におかされたことで、ショックやストレスを感じて発症したとみられる。)


その後 私はロデリックと本を読んだりして穏やかに過ごしていた。


しかし、ある晩にとうとう「妹のマデラインが息を引き取った」と彼に告げられ、私は彼と一緒にマデラインの遺体を棺に納めると、これを境にロデリックの症状も更に悪化してしまったのである。


更にそれから幾日かたったある日には、気づかぬ内に屋敷を覆う様「奇妙な光を放つ雲」が周辺を取り囲んでいることに気づく。


私はその異様な光景がロデリックの神経を刺激しない様に、気が紛らわそうと「狂気の遭遇」という本を彼に読み聞かせることにしたのだが、読み始めると次第にその本の内容に合わせたかの様に不思議な音が屋敷の底からか段々とこちらに近づいてくるのを感じる。


するとロデリックは「あの音は妹が棺をこじ開けて地下室から登って来る音だ。」と述べ、続いて「実は棺に入れた妹が息を吹き返して動く気配を感じ取っていたものの、そのまま棺に閉じ込めてしまった」ことを告白。


そしてとうとう部屋の扉が開かれ死装束のドレスを血で染めたマデラインが現れ、そのまま兄にのしかかる様になり、二人とも死んでしまったのである。


私は恐怖から夢中で屋敷の外へ飛び出す。


その後ろではアッシャーの屋敷が月の赤い光を放ちながら、音を立てて沼地へと消えて行くのだった。


(※本あらすじは執筆者個人の解釈が含まれている箇所があります。)




ree

【出演者】キャサリン・ハイグル|ジェレミー・ロンドン|アリ・ヴァーヴィーン|ニック・スタビル|マーゴット・ハートマン|シェリル・デント|ウィリアム・カット【監督】カーミット・クリストマン


ree

上画像はイメージです。



ree

PR:上の画像からホラー作品を一発検索。




コメント


​PR:スリーピングキャッツ

bottom of page